刺激と独立な個人の傾向を考慮した新たな三相データの分析法

「1. はじめに」 心理学および経済学, 感性工学, マーケティング, 社会学などの各分野において, 複数の相を持つデータが広く用いられている. Kroonenberg(2008)は3相3元のデータセットをデータのデザイン別にthree-way profile data, three-way rating scale data, multiway factorial data, multilevel longitudinal dataに大別している. これらは順に, 複数の場面において複数の対象を複数の変数を用いて記述したデータ, 複数の個人が複数の刺激を複数の変数で評価したデータ, thre...

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Published in行動計量学 Vol. 45; no. 1; pp. 27 - 38
Main Authors 橋本, 翔, 田中, 一晶, 長田, 典子, 片平, 建史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本行動計量学会 2018
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ISSN0385-5481
1880-4705
DOI10.2333/jbhmk.45.27

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Summary:「1. はじめに」 心理学および経済学, 感性工学, マーケティング, 社会学などの各分野において, 複数の相を持つデータが広く用いられている. Kroonenberg(2008)は3相3元のデータセットをデータのデザイン別にthree-way profile data, three-way rating scale data, multiway factorial data, multilevel longitudinal dataに大別している. これらは順に, 複数の場面において複数の対象を複数の変数を用いて記述したデータ, 複数の個人が複数の刺激を複数の変数で評価したデータ, three-way rating scale dataの個人を集団ごとに平均したデータ, three-way profile dataの場面の相が時系列であるデータを指している. なかでも, 行動学研究で多く用いられるものとしてはSD法(Semantic Differencial method; 意味差判別法)(Osgood, Suci & Tannenbaum, 1957)で得られるthree-way rating scale dataがあげられる.
ISSN:0385-5481
1880-4705
DOI:10.2333/jbhmk.45.27