理工系大学生の社会人基礎力向上のための要素間の関係についての研究

「1. はじめに」近年, 基礎学力や専門知識に加え, それを社会の中で活かすためには社会人基礎力が重要であると考えられつつあり, 多くの教育機関で社会人基礎力の養成が行われている(経済産業省(2008)). 理工系大学として先進的にキャリア教育を導入した電気通信大学のキャリア教育でも, 時代の要請に従って, 社会人基礎力の向上に力を入れて教育を行っている. 「社会人基礎力」とは, 2005年に経済産業省において, 企業の経営・人事担当者, 教育関係者, NPO, 行政など, 産学官の有識者を集め, 現代のビジネス・教育を巡る環境変化に対応し, 職場や地域社会等で求められる能力を明確化し, 育成...

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Published in行動計量学 Vol. 39; no. 1; pp. 11 - 32
Main Authors 椿, 美智子, 松田, 洋平, 野口, 裕貴, 土井, 由希子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本行動計量学会 2012
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ISSN0385-5481
1880-4705
DOI10.2333/jbhmk.39.11

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Summary:「1. はじめに」近年, 基礎学力や専門知識に加え, それを社会の中で活かすためには社会人基礎力が重要であると考えられつつあり, 多くの教育機関で社会人基礎力の養成が行われている(経済産業省(2008)). 理工系大学として先進的にキャリア教育を導入した電気通信大学のキャリア教育でも, 時代の要請に従って, 社会人基礎力の向上に力を入れて教育を行っている. 「社会人基礎力」とは, 2005年に経済産業省において, 企業の経営・人事担当者, 教育関係者, NPO, 行政など, 産学官の有識者を集め, 現代のビジネス・教育を巡る環境変化に対応し, 職場や地域社会等で求められる能力を明確化し, 育成するために発足した「社会人基礎力に関する研究会」で検討され, 2006年に「職場や社会の中で多様な人々と共に仕事をしていくために必要な基礎的な力」として定義された概念である(社会人基礎力に関する研究会(2006)).
ISSN:0385-5481
1880-4705
DOI:10.2333/jbhmk.39.11