Labeled Face Scale を用いた痛みの評価

「緒言」痛みを治療する上で, 患者の感じている痛みの程度や質の評価を行うことは重要である. しかし, 痛みの評価において客観的評価は確立されておらず, 痛みの程度は, 患者の主観的評価を数値化して行われる1). そのため, さまざまなペインスケールが開発されており, 0(全く痛まない)から100(予測される中で最も痛い)を両端とし, 100mmの直線上に感じている痛みのレベルに印をするVisual Analogue Scale(VAS)がよく知られている. また, 感じている痛みの程度を0(痛みがない)から10(最悪な痛み)までの11段階の数字から選ぶNumeric Rating Scale(...

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Published in医療薬学 Vol. 35; no. 4; pp. 240 - 246
Main Authors 高橋, 直継, 福嶋, 誠, 石坂, 敏彦, 吉原, ゆかり, 石橋, 岬, 向井, 淳治, 石本, 麻由, 中川, 雅史, 伊藤, 千恵, 玉井, 藍子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 2009
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.35.240

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Summary:「緒言」痛みを治療する上で, 患者の感じている痛みの程度や質の評価を行うことは重要である. しかし, 痛みの評価において客観的評価は確立されておらず, 痛みの程度は, 患者の主観的評価を数値化して行われる1). そのため, さまざまなペインスケールが開発されており, 0(全く痛まない)から100(予測される中で最も痛い)を両端とし, 100mmの直線上に感じている痛みのレベルに印をするVisual Analogue Scale(VAS)がよく知られている. また, 感じている痛みの程度を0(痛みがない)から10(最悪な痛み)までの11段階の数字から選ぶNumeric Rating Scale(NRS)やVerbal Numeric Scale(VNS), 3段階から5段階の痛みの強さを表す言葉を数字順に並べたVerbal Rating Scale(VRS), 痛みの強さを段階的に表した顔の絵から選ぶFace Scaleや顔の写真から選ぶOucher Scale, 痛みの強さを色の濃淡(通常, 白から赤や黒)やスケール幅の広狭から選択するColor Analog Scale(CAS)などがある1-3).
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.35.240