先発医薬品パラプラチンⓇ注射液から後発医薬品カルボプラチン点滴静注液「NK」への変更による安全性についての検討

「緒言」近年, 国民医療費が年々増加し, 平成21年度には前年度より3.4%上昇し, 約36兆円と医療費が国民所得の1割を占めている(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001082598). さらに, 今後も高齢化の加速や先進医療の普及に伴い国民医療費の増加に拍車をかけるものと考えられる. この医療費を削減する1つの手段として, 後発医薬品(後発品)の使用が挙げられているが, 普及率は数量ベースで約22%(http://www.jga.gr.jp/pdf/H22_GE_Share.pdf)と, 約50%の欧米諸国に比べると低い....

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Published in医療薬学 Vol. 38; no. 11; pp. 708 - 714
Main Authors 雪矢, 良輔, 上田, 睦明, 若松, 菜摘, 西川, 豊, 梶田, 貴司, 山川, ひろこ, 黒松, 誠, 山口, 和美, 中塚, 英太郎, 杵崎, 正典, 増井, 裕亮, 大戸, 茂弘, 水上, 喜代光, 小柳, 悟
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.11.2012
日本医療薬学会
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.38.708

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Summary:「緒言」近年, 国民医療費が年々増加し, 平成21年度には前年度より3.4%上昇し, 約36兆円と医療費が国民所得の1割を占めている(http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001082598). さらに, 今後も高齢化の加速や先進医療の普及に伴い国民医療費の増加に拍車をかけるものと考えられる. この医療費を削減する1つの手段として, 後発医薬品(後発品)の使用が挙げられているが, 普及率は数量ベースで約22%(http://www.jga.gr.jp/pdf/H22_GE_Share.pdf)と, 約50%の欧米諸国に比べると低い. 1)その原因として, 後発品の臨床においての同等性または品質への疑問や医薬品情報の乏しさが挙げられている. 2, 3)カルボプラチン(CBDCA)は, 頭頸部がん, 小細胞肺がん, 睾丸腫瘍, 卵巣がん, 子宮頸がん, 悪性リンパ腫さらに非小細胞肺がんに効果が認められている白金錯体化合物系の抗腫瘍剤である.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.38.708