インターネットオークションにおける無承認無許可医薬品の出品実態

「緒言」 現在本邦においては, 要指導医薬品を除く一般用医薬品については, 一定の条件の下で, インターネットを介した販売が許可されている. しかし, インターネットオークションなど, せり売り形式で医薬品を販売することは違法とされている. 著者らはこれまで, 国内のインターネットオークションサイトにおいて多数の医薬品が違法に出品され, またその多くが実際に落札されていることを報告した. すなわち, 平成26年5月15日~6月20日の37日間のうち, 期間中5日を超えない期間毎に計15回にわたり, 本邦最大手のインターネットオークションサイトである「ヤフオク!」に出品された医薬品の検索を行った...

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Published in医療薬学 Vol. 45; no. 10; pp. 591 - 595
Main Authors 今岡, 鮎子, 大谷, 壽一, 秋好, 健志, 藤井, 萌未
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.10.2019
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.45.591

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Summary:「緒言」 現在本邦においては, 要指導医薬品を除く一般用医薬品については, 一定の条件の下で, インターネットを介した販売が許可されている. しかし, インターネットオークションなど, せり売り形式で医薬品を販売することは違法とされている. 著者らはこれまで, 国内のインターネットオークションサイトにおいて多数の医薬品が違法に出品され, またその多くが実際に落札されていることを報告した. すなわち, 平成26年5月15日~6月20日の37日間のうち, 期間中5日を超えない期間毎に計15回にわたり, 本邦最大手のインターネットオークションサイトである「ヤフオク!」に出品された医薬品の検索を行った. その結果, 違法出品が106件, 疑わしい出品が34件見出された. それらの薬効分類は, 鎮痛, 鎮痒, 収斂, 消炎剤が46.4%と最も多く, 剤形は外用剤が76.4%と大半を占めていた.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.45.591