レーザー治療用膀胱鏡の開発について

われわれはニューセラミックス製プローブを用いた腫瘍内レーザー照射(接触方式)による膀胱癌治療を1984年2月より臨床応用し, その概略は本学会に報告してきている. 1)2)しかし, この手術に適した内視鏡が無いことがこの手術の発展に大きな障害となっていると考え, 本研究を始めほぼ臨床使用可能な新しい内視鏡を作成したので, ここにその経過を報告する. 「経過」 経尿道的レーザー手術用内視鏡について要求されるところはI. 視野, II. 操作性に要約されるのであり, I. 視野については1. 広い視野であること, 2. 出血しても良好な視野が確保されること, 3. 膀胱内に死角が生じないこと, I...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 8; no. 3; pp. 241 - 242
Main Authors 和志田, 裕人, 渡辺, 秀輝, 阪上, 洋, 佐々木, 昌一, 堀, 武
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 1987
日本レーザー医学会
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Summary:われわれはニューセラミックス製プローブを用いた腫瘍内レーザー照射(接触方式)による膀胱癌治療を1984年2月より臨床応用し, その概略は本学会に報告してきている. 1)2)しかし, この手術に適した内視鏡が無いことがこの手術の発展に大きな障害となっていると考え, 本研究を始めほぼ臨床使用可能な新しい内視鏡を作成したので, ここにその経過を報告する. 「経過」 経尿道的レーザー手術用内視鏡について要求されるところはI. 視野, II. 操作性に要約されるのであり, I. 視野については1. 広い視野であること, 2. 出血しても良好な視野が確保されること, 3. 膀胱内に死角が生じないこと, II. 操作性については1. 正確・容易に手術ができること, 2. 繊細な操作が可能なこと, 3. 膀胱内のどの部位でも手術可能なことである.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.8.3_241