薬剤師の在宅医療でのかかわり方および多職種連携の現状と課題に関する質的研究

「緒言」我が国の65歳以上の高齢者数は年々増加しており, 2025年には約3,700万人になると予測されている. それに伴い, 長期的な療養を必要とする慢性疾患患者や要介護高齢者が増大し, 医療体制は医療機関への入院から在宅医療へ転換しつつある. 2011年調査結果の「在宅医療に関する課題」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001t7j0-att/2r9852000001t7o9.pdf, 2019年4月26日)では, 60%以上の国民が「自宅で療養したい」と回答しており, 在宅医療の推進が喫緊の課題となっている. こうした背景のなかで,...

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Published in医療薬学 Vol. 45; no. 12; pp. 688 - 697
Main Authors 鈴木, 彩夏, 半谷, 眞七子, 亀井, 浩行
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.12.2019
日本医療薬学会
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Summary:「緒言」我が国の65歳以上の高齢者数は年々増加しており, 2025年には約3,700万人になると予測されている. それに伴い, 長期的な療養を必要とする慢性疾患患者や要介護高齢者が増大し, 医療体制は医療機関への入院から在宅医療へ転換しつつある. 2011年調査結果の「在宅医療に関する課題」(https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001t7j0-att/2r9852000001t7o9.pdf, 2019年4月26日)では, 60%以上の国民が「自宅で療養したい」と回答しており, 在宅医療の推進が喫緊の課題となっている. こうした背景のなかで, 1994年医療保険には「在宅患者訪問薬剤管理指導料」が, 2000年介護保険には「居宅療養管理指導料」が導入され, 薬剤師が在宅医療に介入するための制度が整備された.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.45.688