デクスメデトミジンを用いた経皮的内視鏡下腰椎ヘルニア摘出術の鎮静管理

経皮的内視鏡下腰椎ヘルニア摘出術(percutaneous endoscopic lumbar discectomy:PELD)は,神経根の損傷を防ぐために意識下で局所麻酔を用いて行われる場合が多い.今回5名(32~50歳)に対しPELD中に鎮静および鎮痛目的でデクスメデトミジン(dexmedetomidine:DEX)を使用し,良好な結果を得た.2例ではpharmacokinetic/pharmacodynamicシミュレーションを用い,DEXの血中濃度が1.0~1.5ng/mlになるように投与量を調節した.今回の症例では適度な鎮痛が得られ,術中の不快な記憶を軽減し,至適な鎮静を得ることがで...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 32; no. 2; pp. 243 - 247
Main Authors 中川, 元文, 善山, 栄俊, 村上, 和歌子, 大瀧, 礼子, 遠井, 健司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2012
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Summary:経皮的内視鏡下腰椎ヘルニア摘出術(percutaneous endoscopic lumbar discectomy:PELD)は,神経根の損傷を防ぐために意識下で局所麻酔を用いて行われる場合が多い.今回5名(32~50歳)に対しPELD中に鎮静および鎮痛目的でデクスメデトミジン(dexmedetomidine:DEX)を使用し,良好な結果を得た.2例ではpharmacokinetic/pharmacodynamicシミュレーションを用い,DEXの血中濃度が1.0~1.5ng/mlになるように投与量を調節した.今回の症例では適度な鎮痛が得られ,術中の不快な記憶を軽減し,至適な鎮静を得ることができた.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.32.243