薬剤師教育における先進的な客観的臨床能力試験(アドバンストOSCE)トライアルの実施とその評価
「緒言」薬学6年制教育の象徴でもある薬学共用試験が実施され, 客観的臨床能力試験(以下, OSCEと略す)においては総受験者数9412名に対して最終合格は9410名(平成21年度OSCE最終合格率99.9%)と非常に高い合格率が得られた1). この初めての薬学OSCEの実施に際して, これまでに独自のさまざまなOSCEトライアルの取り組みが報告され2-5), 問題点もあげられている6-8). これらのOSCEトライアルの実施により現在のOSCEの領域は, (1)患者・来局者対応, (2)薬剤の調製, (3)調剤監査, (4)無菌操作の実践, (5)情報の提供であり, 薬剤師としての基本的な業務...
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Published in | 医療薬学 Vol. 37; no. 2; pp. 79 - 89 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
2011
日本医療薬学会 |
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Summary: | 「緒言」薬学6年制教育の象徴でもある薬学共用試験が実施され, 客観的臨床能力試験(以下, OSCEと略す)においては総受験者数9412名に対して最終合格は9410名(平成21年度OSCE最終合格率99.9%)と非常に高い合格率が得られた1). この初めての薬学OSCEの実施に際して, これまでに独自のさまざまなOSCEトライアルの取り組みが報告され2-5), 問題点もあげられている6-8). これらのOSCEトライアルの実施により現在のOSCEの領域は, (1)患者・来局者対応, (2)薬剤の調製, (3)調剤監査, (4)無菌操作の実践, (5)情報の提供であり, 薬剤師としての基本的な業務が中心となった領域とその実施内容になっている. 厚生労働省医政局は平成22年4月に「医療スタッフの協働・連携によるチーム医療の推進について」という通知を発出した9). その中で薬剤師については, 薬剤師の積極的な活用が可能な業務の具体例として, 副作用の発現状況や有効性の確認等の9業務をあげている. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.37.79 |