整形外科とレーザー

整形外科について, 神中は(1)Haglundの定義に従い「整形外科は, 姿勢及び運動器の病理と治療学である」と解釈した. このような解釈のもとに, 日本の整形外科学は頚部以下の運動器系を取り扱う科となり, 骨・関節・筋・腱とこれらを支配する末梢と脊髄などの中枢神経, およびその周囲支持組織全体を対象として, 診断・治療に当たっている. 整形外科疾患の概要は神中整形外科学に沿って大別すると表-1のように多岐に渡り, 各施設においては治療に即した専門グループにより診療に従事しているが, 今後も細分科されて行くものと考えられる. 治療体系としては, リハビリテーションを含む保存療法と観血的治療法と...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 15; no. 2; pp. 43 - 49
Main Authors 米沢, 卓実, 小野村, 敏信
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 1994
日本レーザー医学会
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Summary:整形外科について, 神中は(1)Haglundの定義に従い「整形外科は, 姿勢及び運動器の病理と治療学である」と解釈した. このような解釈のもとに, 日本の整形外科学は頚部以下の運動器系を取り扱う科となり, 骨・関節・筋・腱とこれらを支配する末梢と脊髄などの中枢神経, およびその周囲支持組織全体を対象として, 診断・治療に当たっている. 整形外科疾患の概要は神中整形外科学に沿って大別すると表-1のように多岐に渡り, 各施設においては治療に即した専門グループにより診療に従事しているが, 今後も細分科されて行くものと考えられる. 治療体系としては, リハビリテーションを含む保存療法と観血的治療法とに大別され, この科の究極的目標である, 患者の個人的生活環境のみならず社会的環境においても活動的な日常生活(Active Daily Llfe)やより質の高い人生(qualityoflife)を得るところにある.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.15.2_43