1.PPPDに有用な評価指標

「緒言」めまいはその発症様式から, 前庭神経炎などの急性めまい, 良性発作性頭位めまい症やメニエール病などの反復性めまい, 持続性知覚性姿勢誘発めまい (Persistent Postural-Perceptual Dizziness, PPPD) などの慢性めまいに分類される. めまい診断においては, 患者の病歴から発症様式を確認したのちに, それぞれ頻度の高い疾患から鑑別していく方法が効率的である. 本稿では, 慢性めまいの原因疾患として最多を占めるPPPDに対し, スクリーニングならびに重症度評価として有用な, 新潟PPPD問診票 (Niigata PPPD Questionnaire,...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inEquilibrium Research Vol. 83; no. 4; pp. 185 - 189
Main Authors 八木, 千裕, 堀井, 新
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本めまい平衡医学会 31.08.2024
日本めまい平衡医学会
Online AccessGet full text
ISSN0385-5716
1882-577X
DOI10.3757/jser.83.185

Cover

More Information
Summary:「緒言」めまいはその発症様式から, 前庭神経炎などの急性めまい, 良性発作性頭位めまい症やメニエール病などの反復性めまい, 持続性知覚性姿勢誘発めまい (Persistent Postural-Perceptual Dizziness, PPPD) などの慢性めまいに分類される. めまい診断においては, 患者の病歴から発症様式を確認したのちに, それぞれ頻度の高い疾患から鑑別していく方法が効率的である. 本稿では, 慢性めまいの原因疾患として最多を占めるPPPDに対し, スクリーニングならびに重症度評価として有用な, 新潟PPPD問診票 (Niigata PPPD Questionnaire, NPQ) について解説する. 「意義」PPPDは, 3か月以上持続する浮動感, 不安定さ, 非回転性めまいを主訴とし, 常に存在するこれらの主症状を, さらに増悪させる3つの因子を持つことが特徴的である.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.83.185