移植骨髄由来細胞の歯周組織への移動と細胞分化

骨髄由来細胞の歯周組織への移動と同部構成細胞への分化について、GFPトランスジェニックマウスを用い検討した。GFP陽性の骨髄由来細胞の動態については蛍光免疫二重染色等を行い、歯周組織への細胞移動とその構成細胞への分化について追究した。その結果、マウス歯周組織には、GFP陽性細胞が多数移動していた。蛍光免疫二重染色等によって、少なくともGFP陽性細胞の一部は破骨細胞とマクロファージに分化していることが確認された。なお、血管周囲にGFP陽性細胞の集族があった。以上の結果、歯周組織へは比較的短期間のうちに骨髄由来の細胞の移動があり、歯根膜構成細胞に分化している事がわかった。...

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Published inJournal of Hard Tissue Biology Vol. 20; no. 4; pp. 301 - 306
Main Authors 村岡, 理奈, 辻極, 秀次, 岡藤, 範正, 片瀬, 直樹, 中野, 敬介, 川上, 敏行, 玉村, 亮, 富田, 美穂子, 長塚, 仁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 硬組織再生生物学会 01.12.2011
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ISSN1341-7649
1880-828X
DOI10.2485/jhtb.20.301

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Summary:骨髄由来細胞の歯周組織への移動と同部構成細胞への分化について、GFPトランスジェニックマウスを用い検討した。GFP陽性の骨髄由来細胞の動態については蛍光免疫二重染色等を行い、歯周組織への細胞移動とその構成細胞への分化について追究した。その結果、マウス歯周組織には、GFP陽性細胞が多数移動していた。蛍光免疫二重染色等によって、少なくともGFP陽性細胞の一部は破骨細胞とマクロファージに分化していることが確認された。なお、血管周囲にGFP陽性細胞の集族があった。以上の結果、歯周組織へは比較的短期間のうちに骨髄由来の細胞の移動があり、歯根膜構成細胞に分化している事がわかった。
ISSN:1341-7649
1880-828X
DOI:10.2485/jhtb.20.301