特集「東アジア環境意識比較」にあたって
今日, 我々が直面している環境問題は, 殆ど人間の産業活動や日常生活などにより引き起こされたものである. したがって, グローバルな観点から人々の生活様式のあり方を問い直し, 人間活動のあるべき姿を勘考することが環境問題を根本的に解決するための最も重要な課題である. 日本, 韓国, 中国を主要国とする東アジアでは, 1960年代から活性化している経済活動にともない, 様々な環境問題が自国に止まらず, 国境を越えて深刻化している. 世界的には, 1970年代以降環境問題の解決に向けた国際的な協力体制が強く求められているが, 各国政府の取り組み姿勢には相変わらず大きな隔たりが存在するのが現状である...
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Published in | 行動計量学 Vol. 42; no. 1; pp. 1 - 5 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本行動計量学会
2015
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Summary: | 今日, 我々が直面している環境問題は, 殆ど人間の産業活動や日常生活などにより引き起こされたものである. したがって, グローバルな観点から人々の生活様式のあり方を問い直し, 人間活動のあるべき姿を勘考することが環境問題を根本的に解決するための最も重要な課題である. 日本, 韓国, 中国を主要国とする東アジアでは, 1960年代から活性化している経済活動にともない, 様々な環境問題が自国に止まらず, 国境を越えて深刻化している. 世界的には, 1970年代以降環境問題の解決に向けた国際的な協力体制が強く求められているが, 各国政府の取り組み姿勢には相変わらず大きな隔たりが存在するのが現状である. このような背景のもとで, 環境に対する各国の一般市民の態度や考え方などを尊重することを礎とした, 新たな環境協力枠組を模索することが不可欠となっている. 環境意識という用語は, 一般市民, 企業, 行政機関, 学界に広く用いられているにもかかわらず, 様々な定義が提案されている. |
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ISSN: | 0385-5481 1880-4705 |
DOI: | 10.2333/jbhmk.42.1 |