コンピュータ水泳学習支援プログラムが子どもの学習動機と学習方略に与える影響

「I 緒言」近年のコンピュータサイエンスの発展に伴い, 新しい学習教材としてコンピュータを活用した学習支援(Computer Assisted Instruction: 以下CAIと略す)プログラムの開発が進められている. CAIプログラムに関する研究も多くされており, 様々な活用事例や活用効果が報告されている. Steffen and Hansen(1987)は, 大学生を対象としたボウリングの授業にCAIプログラムを活用することで, ボウリングの技能学習を有意に改善し, 学習への楽しみを増大することに有効な作用があることを報告している. また, 日本国内でもマット運動を対象にしたCAIソフ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in体育学研究 Vol. 52; no. 2; pp. 161 - 171
Main Authors 仙石, 泰雄, 野村, 武男
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 2007
日本体育学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.9

Cover

More Information
Summary:「I 緒言」近年のコンピュータサイエンスの発展に伴い, 新しい学習教材としてコンピュータを活用した学習支援(Computer Assisted Instruction: 以下CAIと略す)プログラムの開発が進められている. CAIプログラムに関する研究も多くされており, 様々な活用事例や活用効果が報告されている. Steffen and Hansen(1987)は, 大学生を対象としたボウリングの授業にCAIプログラムを活用することで, ボウリングの技能学習を有意に改善し, 学習への楽しみを増大することに有効な作用があることを報告している. また, 日本国内でもマット運動を対象にしたCAIソフトの開発・研究が進んでおり, コンピュータで模範演技の動画を見せることで運動動作への気付きを促し, 動きのイメージがつかみやすくなり, 技能達成や習熟に寄与したことが報告されている(鈴木, 2001). 水泳は, 水中で行われる特殊な運動であり, 動作に関する情報の多くが水中にあることから, 水中動作の映像を利用して学習を進めることの有用性が指摘されている(高橋ほか, 1985).
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.9