文化財保全のためのカビ臭分析

文化財保全のためには,カビが発生した初期段階でにおい計測を行うことが重要である.カビのにおい計測によりカビの種類・成長段階を予測する手法を開発した[Takeuchi et al, Surf. Interface Anal., 44(6),694-698,(2012)]. カビのにおい分析には固相マイクロ抽出法による濃縮の後,ガスクロマトグラフィー質量分析法により行った.カビの成長に伴い,アルコール,ケトンアルデヒドが放散されることがわかった.カビ種の特定のためにはセスキテルペンの検出が有効であることがわかった. 本解説では前述論文の研究について概説する....

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Published inにおい・かおり環境学会誌 Vol. 43; no. 3; pp. 211 - 216
Main Authors 木内, 正人, 鈴木, 孝仁, 竹内, 孝江
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 におい・かおり環境協会 2012
におい・かおり環境協会
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ISSN1348-2904
1349-7847
DOI10.2171/jao.43.211

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Summary:文化財保全のためには,カビが発生した初期段階でにおい計測を行うことが重要である.カビのにおい計測によりカビの種類・成長段階を予測する手法を開発した[Takeuchi et al, Surf. Interface Anal., 44(6),694-698,(2012)]. カビのにおい分析には固相マイクロ抽出法による濃縮の後,ガスクロマトグラフィー質量分析法により行った.カビの成長に伴い,アルコール,ケトンアルデヒドが放散されることがわかった.カビ種の特定のためにはセスキテルペンの検出が有効であることがわかった. 本解説では前述論文の研究について概説する.
ISSN:1348-2904
1349-7847
DOI:10.2171/jao.43.211