ビソプロロール・テープ剤の放出挙動の評価
「緒言」 近年, アドヒアランスの可視化や初回通過効果の回避, 主薬の放出制御による血中濃度の持続化などを目的とした種々の経皮吸収型製剤が市販され, その有用性が広く知られている. 一方, 副作用や汗などにより製剤を途中剥離した際の対応について, 作用の持続時間や再貼付の必要性などを問われることも少なくない. しかし, 経皮吸収型製剤からの主薬の放出挙動などに関しては十分な情報が公開されておらず, 途中剥離後の体内動態を評価するには不十分である. 著者らは既報において, 日本初の経皮吸収型の降圧剤であるビソプロロール・テープ剤の短時間貼付時における体内動態を評価すべく, 健康成人男性を対象に本...
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Published in | 医療薬学 Vol. 44; no. 4; pp. 187 - 190 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.04.2018
日本医療薬学会 |
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Summary: | 「緒言」 近年, アドヒアランスの可視化や初回通過効果の回避, 主薬の放出制御による血中濃度の持続化などを目的とした種々の経皮吸収型製剤が市販され, その有用性が広く知られている. 一方, 副作用や汗などにより製剤を途中剥離した際の対応について, 作用の持続時間や再貼付の必要性などを問われることも少なくない. しかし, 経皮吸収型製剤からの主薬の放出挙動などに関しては十分な情報が公開されておらず, 途中剥離後の体内動態を評価するには不十分である. 著者らは既報において, 日本初の経皮吸収型の降圧剤であるビソプロロール・テープ剤の短時間貼付時における体内動態を評価すべく, 健康成人男性を対象に本製剤の臨床試験を実施し, 8時間貼付時と24時間貼付時では製剤剥離後の体内動態に差がなく, かつ製剤中の主薬の残存率においても8時間貼付時と24時間貼付時では差がないことを見出した. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.44.187 |