糖尿病療養相談室の運営と今後の課題

糖尿病患者は,糖尿病合併症の発症を防ぎ進展を抑制するために,生涯に渡り自己管理を実行していかなければならない。しかし,治療は毎日の生活そのもので,糖尿病の状態によっては,同じ患者でも短期間で治療法が変わることもある。医師は治療法の説明を十分に行なったつもりでも,患者は不十分な理解のまま治療法の変更を受け入れ,わからないことを上手く医師に伝えられずに毎日を過ごし,コントロールが悪いことで落ち込んだり,投げやりになることがあるのではないだろうか。また長年の闘病に疲れ,誰かに話を聞いてもらい相談したくなることもあるだろう。糖尿病に関わる看護師は患者のことを理解し,どのような援助方法を提供したらよいの...

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Published in日本農村医学会雑誌 Vol. 54; no. 4; pp. 672 - 675
Main Authors 藤本, 七津美, 佐伯, 昌美, 中元, 美恵, 石田, 和史
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2005
日本農村医学会
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ISSN0468-2513
1349-7421
DOI10.2185/jjrm.54.672

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Summary:糖尿病患者は,糖尿病合併症の発症を防ぎ進展を抑制するために,生涯に渡り自己管理を実行していかなければならない。しかし,治療は毎日の生活そのもので,糖尿病の状態によっては,同じ患者でも短期間で治療法が変わることもある。医師は治療法の説明を十分に行なったつもりでも,患者は不十分な理解のまま治療法の変更を受け入れ,わからないことを上手く医師に伝えられずに毎日を過ごし,コントロールが悪いことで落ち込んだり,投げやりになることがあるのではないだろうか。また長年の闘病に疲れ,誰かに話を聞いてもらい相談したくなることもあるだろう。糖尿病に関わる看護師は患者のことを理解し,どのような援助方法を提供したらよいのか,またその後の患者の反応や本当に患者に適した内容であったかを考え,患者との話し合いができるようにしなければならない。そのためにいつでも相談できる場所を確保すべきであると考える。
ISSN:0468-2513
1349-7421
DOI:10.2185/jjrm.54.672