重症心不全を発症した周産期心筋症の帝王切開術における周術期管理
周産期心筋症(peripartum cardiomyopathy:PPCM)は周産期に重症な心不全を引き起こす予後不良の疾患であるが,速やかに診断,治療を行うことで母児の予後改善が期待できる.また,近年その病態が少しずつ明らかになってきており,従来から行われている心不全に対する治療に加え,ブロモクリプチン投与による心機能改善が報告されている.今回,妊娠高血圧症候群を合併し,妊娠33週に発症した周産期心筋症に対し,厳重な周術期管理およびブロモクリプチン投与を行い心機能の改善を得られた症例を経験した....
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 31; no. 3; pp. 455 - 458 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
2011
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Subjects | |
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ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
DOI | 10.2199/jjsca.31.455 |
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Summary: | 周産期心筋症(peripartum cardiomyopathy:PPCM)は周産期に重症な心不全を引き起こす予後不良の疾患であるが,速やかに診断,治療を行うことで母児の予後改善が期待できる.また,近年その病態が少しずつ明らかになってきており,従来から行われている心不全に対する治療に加え,ブロモクリプチン投与による心機能改善が報告されている.今回,妊娠高血圧症候群を合併し,妊娠33週に発症した周産期心筋症に対し,厳重な周術期管理およびブロモクリプチン投与を行い心機能の改善を得られた症例を経験した. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.31.455 |