初期臨床研修医に対する超音波ガイド下中心静脈穿刺トレーニング:効果的な教育法への改良

初期臨床研修における中心静脈穿刺の教育・訓練は医療安全上重要な問題である.われわれは初期臨床研修医セミナーにおいて,超音波ガイド下に穿刺を行うための基本的理論の講義とシミュレータを使用したトレーニングを行ってきた.受講生から指摘された問題点をもとに,第4回初期臨床研修医セミナー(日本臨床麻酔学会第28回大会・日本医学シミュレーション学会共催ワークショップ)においてコースの改良を試みた.コース受講者の満足度は高く,穿刺成功率の向上に寄与し,受講後,手技に対する自信を得たことがわかった.中心静脈穿刺の合併症を回避し安全に施行するには,事前にシミュレータを用いた教育プログラミングを実施することが有効...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 30; no. 3; pp. 460 - 464
Main Authors 安田, 智嗣, 松島, 久雄, 河野, 安宣, 上農, 喜朗, 徳嶺, 譲芳, 武田, 吉正
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2010
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.30.460

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Summary:初期臨床研修における中心静脈穿刺の教育・訓練は医療安全上重要な問題である.われわれは初期臨床研修医セミナーにおいて,超音波ガイド下に穿刺を行うための基本的理論の講義とシミュレータを使用したトレーニングを行ってきた.受講生から指摘された問題点をもとに,第4回初期臨床研修医セミナー(日本臨床麻酔学会第28回大会・日本医学シミュレーション学会共催ワークショップ)においてコースの改良を試みた.コース受講者の満足度は高く,穿刺成功率の向上に寄与し,受講後,手技に対する自信を得たことがわかった.中心静脈穿刺の合併症を回避し安全に施行するには,事前にシミュレータを用いた教育プログラミングを実施することが有効である.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.30.460