維持透析中の関節リウマチ患者における抗リウマチ薬の使用法
近年,血液透析患者が増加しているため,関節リウマチ患者の中でも透析療法が必要な症例をみかけるようになってきた.疾患活動性が高く疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)の適応にある場合でも,多くの場合は非ステロイド系抗炎症薬や副腎皮質ステロイドのみで治療されていることが多い.そのような治療の顛末は関節破壊を招来し,日常生活動作の低下が免れないことが多い.DMARDsが使用されない原因としては透析療法中においてDMARDsの使用方法が判然としないことに起因している場合が多いと推測される.本論文では血液透析患者における生物学的および非生物学的抗リウマチ治療について概説した....
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Published in | 日本臨床免疫学会会誌 Vol. 34; no. 6; pp. 485 - 492 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床免疫学会
2011
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0911-4300 1349-7413 |
DOI | 10.2177/jsci.34.485 |
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Summary: | 近年,血液透析患者が増加しているため,関節リウマチ患者の中でも透析療法が必要な症例をみかけるようになってきた.疾患活動性が高く疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)の適応にある場合でも,多くの場合は非ステロイド系抗炎症薬や副腎皮質ステロイドのみで治療されていることが多い.そのような治療の顛末は関節破壊を招来し,日常生活動作の低下が免れないことが多い.DMARDsが使用されない原因としては透析療法中においてDMARDsの使用方法が判然としないことに起因している場合が多いと推測される.本論文では血液透析患者における生物学的および非生物学的抗リウマチ治療について概説した. |
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ISSN: | 0911-4300 1349-7413 |
DOI: | 10.2177/jsci.34.485 |