インフラマソーム

炎症は傷害に対する生体の防御的な反応である.この生体の防御反応には様々な因子が関与していると考えられるが,多様な生理活性を持つ炎症性サイトカインのひとつであるインターロイキン1β(IL-1β)は特に重要な役割を担っていると考えられている.インフラマソームは,このIL-1β産生を制御する細胞内の蛋白質複合体である.本項では自己炎症疾患を理解するという観点から,研究成果が蓄積されてきたインフラマソームの機能とその制御異常ついて簡単に解説する....

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Published in日本臨床免疫学会会誌 Vol. 34; no. 5; pp. 346 - 354
Main Author 増本, 純也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床免疫学会 2011
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ISSN0911-4300
1349-7413
DOI10.2177/jsci.34.346

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Summary:炎症は傷害に対する生体の防御的な反応である.この生体の防御反応には様々な因子が関与していると考えられるが,多様な生理活性を持つ炎症性サイトカインのひとつであるインターロイキン1β(IL-1β)は特に重要な役割を担っていると考えられている.インフラマソームは,このIL-1β産生を制御する細胞内の蛋白質複合体である.本項では自己炎症疾患を理解するという観点から,研究成果が蓄積されてきたインフラマソームの機能とその制御異常ついて簡単に解説する.
ISSN:0911-4300
1349-7413
DOI:10.2177/jsci.34.346