経鼻挿管のためのビデオ硬性挿管用喉頭鏡エアウェイスコープ®の改良

経鼻挿管は経口挿管に比較して習熟度を要し, チューブの声門への誘導に技術的困難を伴う. 今回, 携帯型ビデオ硬性挿管用喉頭鏡エアウェイスコープ®の専用喉頭鏡イントロックのガイド溝形状を経鼻挿管に適応できるように改良し, 臨床に応用した. 鼻腔から咽頭に下行した気管チューブはイントロックのガイド溝下面の粘膜面と一致する切り欠き部分からガイド溝に進入し, 先端が声門方向に誘導され, LCDモニター上で気管チューブ先端を確認しながら声門を通過させることが可能であった. LCDモニターによる声門付近の拡大視野はdifficult airwayや喉頭の解剖学的異常を有する患者においても, 容易な気管挿管...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 29; no. 5; pp. 652 - 656
Main Authors 湯浅, あかね, 岩元, 辰篤, 大内, 謙太郎, 箔本, 陽子, 高杉, 嘉弘, 古賀, 義久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2009
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.29.652

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Summary:経鼻挿管は経口挿管に比較して習熟度を要し, チューブの声門への誘導に技術的困難を伴う. 今回, 携帯型ビデオ硬性挿管用喉頭鏡エアウェイスコープ®の専用喉頭鏡イントロックのガイド溝形状を経鼻挿管に適応できるように改良し, 臨床に応用した. 鼻腔から咽頭に下行した気管チューブはイントロックのガイド溝下面の粘膜面と一致する切り欠き部分からガイド溝に進入し, 先端が声門方向に誘導され, LCDモニター上で気管チューブ先端を確認しながら声門を通過させることが可能であった. LCDモニターによる声門付近の拡大視野はdifficult airwayや喉頭の解剖学的異常を有する患者においても, 容易な気管挿管と愛護的挿管操作を可能とする.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.29.652