四肢の単純性血管腫に対するアルゴンレーザー治療

われわれはこれまでに顔面の各部位や頸部の単純性血管腫(以下HSと略す)に対するアルゴンレーザー(以下Arと略す)治療の有用性について報告してきた. 1,2,3,4)今回は皮膚の露出部位として重要な四肢におけるHSのAr治療の成績について検討したので報告する. 対象および方法 対象としたHSの症例は上肢58例と下肢44例であった. Arの照射面上のエネルギー密度を5~6J/平方センチメートルとしてパルス照射を行なった. 四肢は一般的に創傷治癒が不良であるのでzebra照射を行ない表皮形成を促進させた. われわれのzebra法は二度目の治療を容易にするために, スポット径4mmに対し1mmの細い間...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 8; no. 3; pp. 255 - 256
Main Authors 松本, 敏明, 星, 光聡, 大浦, 武彦, 堤, 正彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 1987
日本レーザー医学会
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ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm1980.8.3_255

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Summary:われわれはこれまでに顔面の各部位や頸部の単純性血管腫(以下HSと略す)に対するアルゴンレーザー(以下Arと略す)治療の有用性について報告してきた. 1,2,3,4)今回は皮膚の露出部位として重要な四肢におけるHSのAr治療の成績について検討したので報告する. 対象および方法 対象としたHSの症例は上肢58例と下肢44例であった. Arの照射面上のエネルギー密度を5~6J/平方センチメートルとしてパルス照射を行なった. 四肢は一般的に創傷治癒が不良であるのでzebra照射を行ない表皮形成を促進させた. われわれのzebra法は二度目の治療を容易にするために, スポット径4mmに対し1mmの細い間隔をあけて縞状に照射した. 照射後の創面はワセリン基剤軟膏にアラントイン末を重層して外用し, 約10日間で表皮形成を完了した.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.8.3_255