MR angiographyによる頭痛患者の未破裂脳動脈瘤スクリーニング

近年の画像診断法の進歩は目覚ましく, なかでも磁気共鳴映像(MRI), 磁気共鳴血管撮影(MRA)の画像解像度の向上によって非侵襲的に頭蓋内病変の描出が可能となった. その結果, MRIおよびMRAを用いた脳の健康診断としての脳ドックが急速に普及してきた. MRAは無症候性未破裂脳動脈瘤のスクリーニング検査法として確立されつつあり, 脳ドックにおける無症候性未破裂脳動脈瘤の発見頻度2)5)6)についても報告されている. 一方, 外来受診患者で頭痛を主訴とする患者群における未破裂脳動脈瘤の発見頻度について検討したものはみあたらない. 今回, われわれは頭痛を主訴に脳神経外科外来を受診した全患者に...

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Published in脳卒中の外科 Vol. 26; no. 5; pp. 347 - 350
Main Authors 近藤, 礼, 嘉山, 孝正, 赤坂, 雅弘, 斉藤, 博文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脳卒中の外科学会 1998
日本脳卒中の外科学会
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ISSN0914-5508
1880-4683
DOI10.2335/scs1987.26.5_347

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Summary:近年の画像診断法の進歩は目覚ましく, なかでも磁気共鳴映像(MRI), 磁気共鳴血管撮影(MRA)の画像解像度の向上によって非侵襲的に頭蓋内病変の描出が可能となった. その結果, MRIおよびMRAを用いた脳の健康診断としての脳ドックが急速に普及してきた. MRAは無症候性未破裂脳動脈瘤のスクリーニング検査法として確立されつつあり, 脳ドックにおける無症候性未破裂脳動脈瘤の発見頻度2)5)6)についても報告されている. 一方, 外来受診患者で頭痛を主訴とする患者群における未破裂脳動脈瘤の発見頻度について検討したものはみあたらない. 今回, われわれは頭痛を主訴に脳神経外科外来を受診した全患者に対してMRIおよびMRAを施行し, 器質的疾患のない頭痛患者における未破裂脳動脈瘤発見頻度につき検討したので報告する.
ISSN:0914-5508
1880-4683
DOI:10.2335/scs1987.26.5_347