病棟担当薬剤師と抗菌薬適正使用支援チームが連携したメロペネム適正使用への取り組みの評価
「緒言」 2016年に薬剤耐性(antimicrobial resistance: AMR)対策アクションプランが施行され, 我が国でも抗菌薬の適正使用を推進する活動が広がり, その実践のため抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team: AST)による適切な介入が求められている(厚生労働省, AMR対策アクションプラン, http://www.mhlw.go.jp, 2019年5月1日). 丹羽らは感染対策チーム(infection control team: ICT)に所属する薬剤師が, 注射用抗菌薬が処方された全入院患者のカルテの確認を行い, 介...
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Published in | 医療薬学 Vol. 46; no. 6; pp. 296 - 302 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.06.2020
日本医療薬学会 |
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Summary: | 「緒言」 2016年に薬剤耐性(antimicrobial resistance: AMR)対策アクションプランが施行され, 我が国でも抗菌薬の適正使用を推進する活動が広がり, その実践のため抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team: AST)による適切な介入が求められている(厚生労働省, AMR対策アクションプラン, http://www.mhlw.go.jp, 2019年5月1日). 丹羽らは感染対策チーム(infection control team: ICT)に所属する薬剤師が, 注射用抗菌薬が処方された全入院患者のカルテの確認を行い, 介入が必要な症例について抽出し, 介入・フィードバックを行うことにより, 入院期間の短縮, 抗菌薬使用金額の削減ができたと報告している. しかし, 病床数743床, 診療科37科の総合病院であるにもかかわらず, 感染症科がなくICT, ASTの専従が看護師のみである当院では, 抗菌薬が処方された全症例に介入することは困難であった. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.46.296 |