薬袋のユニバーサルデザイン

• Published in: 医療薬学 Vol. 33; no. 1; pp. 87 - 92
• Main Authors: 丸山, 徹, 古川, 真一, 吉田, 健二, 荒平, 光利, 佐藤, 弘希, 岡山, 善郎, 山崎, 啓之, 森内, 宏志, 甲佐, 貴光, 石塚, 洋一, 入倉, 充, 入江, 徹美
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人日本医療薬学会 2007; 日本医療薬学会
• ISSN: 1346-342X; 1882-1499
• DOI: 10.5649/jjphcs.33.87

[緒言] 薬局は, 多様な疾患および生活スタイルの人が利用する施設であり, 年齢, 性別, 能力および疾病の程度による薬局の利用者を年齢, 性別, 機能, 疾患等で表記した場合, 縦軸を年齢, 性別, 横軸を機能や疾患で示すと図1のようになる1-7). 近年, 薬局の利用者の多様なニーズに応える新たな手段として, ユニバーサルデザイン(UD)が注目を集めている1). われわれは, 多様な利用者にやさしい薬局創りを目標として, 薬局サービスのハード, ソフトの両面にUDを導入した“ユニバーサルファーマシー”を開設し, その活動内容について紹介してきた8). ユニバーサルファーマシーでは, “医薬品情報をだれもが利用しやすいように五感に訴える”を概念とし, 情報のノーマリゼーションへ積極的に取り組んでいる. これまで, “ビジュアル効果を活用した医薬品情報提供”や“聴覚障害者に対する服薬指導を支援するための手話学習システム”を開発し, その有用性について報告してきた9,10).