院外心肺停止症例の検討
搬入された院外心肺停止症例を, 包括的指示 (2003年4月施行) 前後で前期128例, 後期419例に分類し, 1) 転帰, 2) 初期心電図 (IE) , 3) IE別転帰, 4) 転帰別患者背景, 5) 心原性症例, 6) 覚知-除細動時間 (TDD) について検討した。社会復帰は前期1.6%, 後期4.8%, IEがVFは前期7%, 後期8.8%であった。IE別社会復帰率は前期で差はなく, 後期はVFで高かった。By-stander CPRと目撃者あった場合の社会復帰率が高かった。VF症例の社会復帰率は前期0%, 後期30.1%で, TDDは前期11.7±3.8分から後期8.8±3.0...
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Published in | 蘇生 Vol. 27; no. 1; pp. 39 - 44 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本蘇生学会
2008
The Japanese Society of Reanimatology |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0288-4348 1884-748X |
DOI | 10.11414/jjreanimatology1983.27.39 |
Cover
Summary: | 搬入された院外心肺停止症例を, 包括的指示 (2003年4月施行) 前後で前期128例, 後期419例に分類し, 1) 転帰, 2) 初期心電図 (IE) , 3) IE別転帰, 4) 転帰別患者背景, 5) 心原性症例, 6) 覚知-除細動時間 (TDD) について検討した。社会復帰は前期1.6%, 後期4.8%, IEがVFは前期7%, 後期8.8%であった。IE別社会復帰率は前期で差はなく, 後期はVFで高かった。By-stander CPRと目撃者あった場合の社会復帰率が高かった。VF症例の社会復帰率は前期0%, 後期30.1%で, TDDは前期11.7±3.8分から後期8.8±3.0分に短縮した。Bystander CPR施行率の増加と病院前救護体制の充実が, 社会復帰率向上の一助となる。 |
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ISSN: | 0288-4348 1884-748X |
DOI: | 10.11414/jjreanimatology1983.27.39 |