がん遺伝子パネル検査結果に基づく臨床試験情報検索・提供システムの新規構築
「緒言」がんゲノム医療は, 主にがん組織および血液を次世代シーケンサーで解析するがん遺伝子パネル検査による遺伝子情報に基づくがん個別化医療である. がん遺伝子パネル検査には, 2019年6月に保険収載されたOnco Guide(TM) NCCオンコパネルシステム(SYSMEX社, 神戸(NCC))とFoundationOne(R) CDxがんゲノムプロファイル(Foundation Medicine社, ケンブリッジ(F1)), 自由診療ではGuardant 360(TM)(Guardant Health社, レッドウッドシティ(G360))やPleSSision検査(MITSUBISHI S...
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Published in | 医療薬学 Vol. 48; no. 11; pp. 500 - 506 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.11.2022
日本医療薬学会 |
Subjects | |
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ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.48.500 |
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Summary: | 「緒言」がんゲノム医療は, 主にがん組織および血液を次世代シーケンサーで解析するがん遺伝子パネル検査による遺伝子情報に基づくがん個別化医療である. がん遺伝子パネル検査には, 2019年6月に保険収載されたOnco Guide(TM) NCCオンコパネルシステム(SYSMEX社, 神戸(NCC))とFoundationOne(R) CDxがんゲノムプロファイル(Foundation Medicine社, ケンブリッジ(F1)), 自由診療ではGuardant 360(TM)(Guardant Health社, レッドウッドシティ(G360))やPleSSision検査(MITSUBISHI SPACE SOFTWARE社, 東京)などがある. これらを用いたがんゲノム検査が日常診療で提供される場面が増えつつある. がんゲノム検査後の治療の選択肢として適応外薬または未承認薬の臨床試験(治験, 先進医療, 特定臨床研究, その他臨床研究)や患者申出療養がある. そのなかで主な治療は臨床試験であり, がんゲノム検査が実施された多くの患者を臨床試験と結びつけることは, 現在のがんゲノム医療における喫緊の課題であると考えられる. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.48.500 |