経口抗がん薬治療における情報共有ツールおよびチーム基盤型学習を用いた病診薬連携の有用性の評価

「緒言」厚生労働省は2015年10月に「患者のための薬局ビジョン」を公表し, 特定の保険薬局ではがん等の疾患を有する患者に対して, 病院等のほかの医療機関と連携したうえで高度な薬学的管理ニーズへの対応を図る機能 (高度薬学管理機能) を有することが求められている. そして2019年12月に公布された「医薬品, 医療機器等の品質, 有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律」では, 保険薬局は患者の薬剤の使用状況を継続的に把握するとともに, 必要な情報の提供または薬学的知見に基づく指導を実施すること, さらに医療機関と連携して専門的な薬学的知見に基づく指導を実施するために必要な機...

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Published in医療薬学 Vol. 46; no. 12; pp. 681 - 691
Main Authors 山本, 和宏, 大村, 友博, 丹田, 雅明, 榎本, 彩花, 矢野, 育子, 槇本, 博雄, 飯田, 真之, 水田, 直美, 伊藤, 雄大, 植田, 梨沙
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.12.2020
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.46.681

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Summary:「緒言」厚生労働省は2015年10月に「患者のための薬局ビジョン」を公表し, 特定の保険薬局ではがん等の疾患を有する患者に対して, 病院等のほかの医療機関と連携したうえで高度な薬学的管理ニーズへの対応を図る機能 (高度薬学管理機能) を有することが求められている. そして2019年12月に公布された「医薬品, 医療機器等の品質, 有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律」では, 保険薬局は患者の薬剤の使用状況を継続的に把握するとともに, 必要な情報の提供または薬学的知見に基づく指導を実施すること, さらに医療機関と連携して専門的な薬学的知見に基づく指導を実施するために必要な機能を有する薬局を「専門医療機関連携薬局」と認定することが明文化された. このように, 保険薬局が病院と連携し, 経口抗がん薬の治療効果向上および安全性確保に寄与することは, より一層重要となっている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.46.681