患者の処方薬に関する情報源の実態と入手情報の満足度およびニーズ調査

「緒言」 薬剤師の服薬指導業務について定めた薬剤師法第二十五条の二に基づき, 通常薬剤師は処方薬に関する情報提供を患者に行っていると考えられる. これは薬剤師の独占業務であり, 果たすべき重要な任務である. 薬の専門知識を持つ薬剤師からの説明が患者の副作用をはじめとする治療薬に関する理解を向上させている. しかし, 2018年の医薬品医療機器制度部会(厚生労働省厚生科学審議会)では薬局・薬剤師が役割を十分に果たしていないという意見が多数あがった(https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000382711.pdf, 2020年3月18日). 薬剤師からの説...

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Published in医療薬学 Vol. 46; no. 11; pp. 615 - 627
Main Authors 岩田, 紘樹, 荒川, 健人, 小林, 典子, 渡邊, 伸一, 藤本, 和子, 山浦, 克典, 林, 直子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.11.2020
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.46.615

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Summary:「緒言」 薬剤師の服薬指導業務について定めた薬剤師法第二十五条の二に基づき, 通常薬剤師は処方薬に関する情報提供を患者に行っていると考えられる. これは薬剤師の独占業務であり, 果たすべき重要な任務である. 薬の専門知識を持つ薬剤師からの説明が患者の副作用をはじめとする治療薬に関する理解を向上させている. しかし, 2018年の医薬品医療機器制度部会(厚生労働省厚生科学審議会)では薬局・薬剤師が役割を十分に果たしていないという意見が多数あがった(https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000382711.pdf, 2020年3月18日). 薬剤師からの説明が果たされなかった場合, 患者は理解不足を補うために薬剤師以外から情報を入手する可能性が考えられる. 現在医療従事者以外で医薬品情報を提供する媒体は書籍やインターネットなど多岐にわたる. 実際, 患者が医療従事者以外から医薬品情報を得る際にはインターネットが多く利用されている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.46.615