降圧薬服用患者における一包化対応服薬支援装置を用いた服薬アドヒアランスの改善効果

• Published in: 医療薬学 Vol. 41; no. 1; pp. 37 - 43
• Main Authors: 鈴木, 亮二, 武政, 文彦
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人日本医療薬学会 10.01.2015; 日本医療薬学会
• ISSN: 1346-342X; 1882-1499
• DOI: 10.5649/jjphcs.41.37

「緒言」 高血圧症治療患者の血圧管理が不十分な要因の1つに服薬アドヒアランス不良が考えられ, 特に薬を自己管理している高齢者は飲み忘れや重複服用が問題であると考えられる. 大平は, 薬局において患者の状態に合わせて, 一包化, お薬ケース, お薬カレンダー等の服薬支援を行っている実例を報告した. また, 荒川らは, 高齢者や認知機能が低下した者の服薬アドヒアランス向上に対して一包化は有用であるとした. しかし, 独居者や認知機能が低下した者は, お薬ケースやお薬カレンダーに一包化薬剤をセットすること, あるいは継続的に利用することは難しいと考えられる. また, 服薬支援ツールの一例として, 円盤状のタイマー付き薬箱Automatic Pill Dispenser(Pivotell Ltd, Walden, UK)を用いて軽度認知症患者で評価したものがあるが, 一包化薬剤専用のものは販売されていない.