人工股関節形成術後の脂肪塞栓による多発性脳梗塞の1例
人工股関節形成術(total hip arthroplasty:THA)の周術期合併症の一つとして脂肪塞栓症候群(fat embolism syndrome:FES)がある.脂肪塞栓症候群による脳梗塞は,発症時に重症であっても,迅速な対応・治療をすると症状は可逆的であることが多い.今回,人工股関節形成術後の脂肪塞栓による多発性脳梗塞に対し,早期診断と呼吸管理,およびヘパリン・シベレスタットナトリウム・エダラボンの併用療法によって良好な転帰をとった1例を経験したので報告する....
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Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 32; no. 3; pp. 395 - 401 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床麻酔学会
2012
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
DOI | 10.2199/jjsca.32.395 |
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Summary: | 人工股関節形成術(total hip arthroplasty:THA)の周術期合併症の一つとして脂肪塞栓症候群(fat embolism syndrome:FES)がある.脂肪塞栓症候群による脳梗塞は,発症時に重症であっても,迅速な対応・治療をすると症状は可逆的であることが多い.今回,人工股関節形成術後の脂肪塞栓による多発性脳梗塞に対し,早期診断と呼吸管理,およびヘパリン・シベレスタットナトリウム・エダラボンの併用療法によって良好な転帰をとった1例を経験したので報告する. |
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ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
DOI: | 10.2199/jjsca.32.395 |