フェオフォルバイド aとNd-YAGレーザーによるマウス膀胱癌の光化学療法

光化学療法は1978年Doughertyらにより腫瘍親和性をもつHpDとレーザー光を使って行なわれて以来, 研究されてきた. 更に治療効果を上げるためには, より腫瘍親和性が高くて副作用の少ない光感受性物質や, より大きな有効組織深達度をもったレーザー光が必要であるといわれている. 前者として最近フェオフォルバイドaが注目されており, 後者の一つとしてNd-YAGレーザーがある. 今回, 我々はレーザーを用いた膀胱癌治療の新しい試みとして, マウス膀胱癌を対象としてQスイッチ装着Nd-YAGレーザーの接触照射とフェオフォルバイドaを組み合わせた光化学療法の効果を検討することを目的として実験を行...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 8; no. 3; pp. 55 - 56
Main Authors 村田, 方見, 藤目, 真, 北川, 龍一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 1987
日本レーザー医学会
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Summary:光化学療法は1978年Doughertyらにより腫瘍親和性をもつHpDとレーザー光を使って行なわれて以来, 研究されてきた. 更に治療効果を上げるためには, より腫瘍親和性が高くて副作用の少ない光感受性物質や, より大きな有効組織深達度をもったレーザー光が必要であるといわれている. 前者として最近フェオフォルバイドaが注目されており, 後者の一つとしてNd-YAGレーザーがある. 今回, 我々はレーザーを用いた膀胱癌治療の新しい試みとして, マウス膀胱癌を対象としてQスイッチ装着Nd-YAGレーザーの接触照射とフェオフォルバイドaを組み合わせた光化学療法の効果を検討することを目的として実験を行なったので報告する.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm1980.8.3_55