ヒルシュスプルング病根治術後に川崎病を発症した乳児例

ヒルシュスプルング病根治術後に川崎病を発症した7 か月男児例を報告する.患児は術後高熱が遷延し,術後5 日目までに川崎病の診断基準を満たしたためグロブリン製剤を静脈投与した.心臓超音波検査で冠動脈の拡張を認めず良好な転帰が得られた.周術期に遷延する原因不明の発熱をみた場合,小児においては川崎病も考慮すべきである.また川崎病の治療が遅れると心血管合併症のリスクが高まるため,診断・治療は遅滞なく行う必要がある....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本小児外科学会雑誌 Vol. 51; no. 5; pp. 917 - 920
Main Author 河崎, 正裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本小児外科学会 20.08.2015
日本小児外科学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0288-609X
2187-4247
DOI10.11164/jjsps.51.5_917

Cover

More Information
Summary:ヒルシュスプルング病根治術後に川崎病を発症した7 か月男児例を報告する.患児は術後高熱が遷延し,術後5 日目までに川崎病の診断基準を満たしたためグロブリン製剤を静脈投与した.心臓超音波検査で冠動脈の拡張を認めず良好な転帰が得られた.周術期に遷延する原因不明の発熱をみた場合,小児においては川崎病も考慮すべきである.また川崎病の治療が遅れると心血管合併症のリスクが高まるため,診断・治療は遅滞なく行う必要がある.
ISSN:0288-609X
2187-4247
DOI:10.11164/jjsps.51.5_917