ラリンジアルマスクSupreme®とラリンジアルチューブの胸骨圧迫中の気道確保における有効性の検討─マネキンを用いたシミュレーション解析

胸骨圧迫中の気道確保デバイスとしてのラリンジアルマスクSupreme®(Supreme)とラリンジアルチューブ(LT)の性能に関してマネキンを用いて検討した.当院麻酔科短期麻酔科研修医18名(麻酔経験1年未満)を対象とし,SupremeとLTにおける換気までの時間,換気成功率について測定した.胸骨圧迫によりSupremeの換気成功数/施行数は18/18から17/18となり,LTは17/18から17/18であり有意差はなかった.換気までの時間はSupreme,LTともに延長しなかった(Supreme;7.2±2.7秒→7.5±1.6秒,LT;7.3±1.9秒→7.6±1.6秒).Supremeと...

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Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 32; no. 7; pp. 948 - 952
Main Authors 駒澤, 伸泰, 小濱, 華子, 西, 信一, 植木, 隆介, 井谷, 基, 上農, 喜朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 2012
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ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.32.948

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Summary:胸骨圧迫中の気道確保デバイスとしてのラリンジアルマスクSupreme®(Supreme)とラリンジアルチューブ(LT)の性能に関してマネキンを用いて検討した.当院麻酔科短期麻酔科研修医18名(麻酔経験1年未満)を対象とし,SupremeとLTにおける換気までの時間,換気成功率について測定した.胸骨圧迫によりSupremeの換気成功数/施行数は18/18から17/18となり,LTは17/18から17/18であり有意差はなかった.換気までの時間はSupreme,LTともに延長しなかった(Supreme;7.2±2.7秒→7.5±1.6秒,LT;7.3±1.9秒→7.6±1.6秒).SupremeとLTは胸骨圧迫の中断なく挿入できる心肺蘇生における換気デバイスとして有効な可能性がある.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.32.948