急速に増大した肝門部領域胆管原発の腺扁平上皮癌

症例 : 69歳, 男性. 主訴 : 黄疸 既往歴 : 特記事項無し. 現病歴 : 1週間前から褐色尿と皮膚黄染を自覚し, 前医を受診した. 血液検査で肝胆道系酵素の上昇を指摘され, 精査加療目的に当院へ紹介となった. 受診時現症 : 身長154.8cm, 体重56.0kg. 腹部は平坦, 軟で腫瘤を触知せず. 眼球結膜, 皮膚の黄染あり. 血液検査 : WBC 7960/μL, CRP 2.47mg/dL, AST 157U/L, ALT 416U/L, ALP 1577U/L, γ-GTP 1359U/L, T-Bil 12.4U/L, CA19-9 311U/mL. 腹部造影CT (1)...

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Published in胆道 Vol. 34; no. 5; pp. 921 - 925
Main Authors 蘆田, 良, 佐々木, 恵子, 杉浦, 禎一, 上坂, 克彦, 岡村, 行泰, 大木, 克久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 31.12.2020
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ISSN0914-0077
1883-6879
DOI10.11210/tando.34.921

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Summary:症例 : 69歳, 男性. 主訴 : 黄疸 既往歴 : 特記事項無し. 現病歴 : 1週間前から褐色尿と皮膚黄染を自覚し, 前医を受診した. 血液検査で肝胆道系酵素の上昇を指摘され, 精査加療目的に当院へ紹介となった. 受診時現症 : 身長154.8cm, 体重56.0kg. 腹部は平坦, 軟で腫瘤を触知せず. 眼球結膜, 皮膚の黄染あり. 血液検査 : WBC 7960/μL, CRP 2.47mg/dL, AST 157U/L, ALT 416U/L, ALP 1577U/L, γ-GTP 1359U/L, T-Bil 12.4U/L, CA19-9 311U/mL. 腹部造影CT (1) : 左右肝管合流部に造影効果を伴う腫瘤を認めた. 上流側の肝内胆管の拡張を認めた. ERC : 総肝管に陰影欠損像を認め, 下流の総胆管には壁不整像を認めた. 胆管生検 : ERC時の主腫瘍部からの生検で, 胞巣状増殖を示す腫瘍細胞を認めた.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando.34.921