薬学教育モデル・コアカリキュラムに基づく実務実習におけるルーブリック形式の概略評価は実習生のパフォーマンスレベルを測定できるか

• Published in: 医療薬学 Vol. 47; no. 9; pp. 513 - 524
• Main Authors: 岩田, 紘樹, 平賀, ゆい, 小林, 典子, 河添, 仁, 中村, 智徳, 横山, 雄太, 地引, 綾, 青森, 達, 藤本, 和子, 中田, 英夫, 鈴木, 小夜, 山浦, 克典
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人日本医療薬学会 10.09.2021; 日本医療薬学会
• Subjects: model core curriculum; performance evaluation; pharmaceutical education; pharmacy practice experiences; students' growth
• ISSN: 1346-342X; 1882-1499
• DOI: 10.5649/jjphcs.47.513

「緒言」2019年度から学習成果基盤型教育(outcome-based education: OBE)による「薬学教育モデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)」(改訂コアカリ)に基づく実務実習が全国で行われている. 当該実務実習では, 薬局11週間と病院11週間を合わせた22週間を1つの実務実習として捉え, 「参加・体験型学習」, 「代表的8疾患への継続的なかかわり」および「概略評価」の3つが大きな特徴となる. OBEでは薬学部卒業時に目標とするアウトカムとして「薬剤師として求められる基本的な資質」10項目が示され, 各薬系大学はその資質修得を目指した学習目標を定めている. 実習評価には, 目標とするアウトカムに対して「実習生がどこまでできるようになったのか」, 即ち, 目標に準拠して評価するためのルーブリック形式の概略評価(概略評価)が導入された. 各概略評価項目は観点, アウトカムおよび4段階のルーブリックで構成されている.