実務実習終了時における到達度評価を向上させる要因は何か
「緒言」 2019年度から学習成果基盤型教育による改訂薬学教育モデル・コア・カリキュラム(改訂コアカリ)に準拠した実務実習が全国で開始された. この実務実習では, 「ルーブリック形式の概略評価」, 「代表的8疾患への継続的なかかわり」および「参加・体験型学習」が大きな特徴となる. 本稿では, 実際に汎用されている実務実習指導・管理システム(富士フイルムシステムサービス(株), 東京)の表示に従い, ルーブリック形式の概略評価を「到達度評価」とする. 特に, 4段階の到達度評価は, 本邦の薬学教育では改訂コアカリにて初めて取り入れられた. そのため, 本邦の薬学教育において実務実習の到達度評価に...
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Published in | 医療薬学 Vol. 49; no. 4; pp. 173 - 182 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.04.2023
日本医療薬学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.49.173 |
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Summary: | 「緒言」 2019年度から学習成果基盤型教育による改訂薬学教育モデル・コア・カリキュラム(改訂コアカリ)に準拠した実務実習が全国で開始された. この実務実習では, 「ルーブリック形式の概略評価」, 「代表的8疾患への継続的なかかわり」および「参加・体験型学習」が大きな特徴となる. 本稿では, 実際に汎用されている実務実習指導・管理システム(富士フイルムシステムサービス(株), 東京)の表示に従い, ルーブリック形式の概略評価を「到達度評価」とする. 特に, 4段階の到達度評価は, 本邦の薬学教育では改訂コアカリにて初めて取り入れられた. そのため, 本邦の薬学教育において実務実習の到達度評価に影響を与える要因解析の報告は限定的である. 実務実習生(実習生)の到達度評価を向上させるアプローチとして, 大学での実務実習事前学習の強化, 実務実習プログラムの充実, 実習生の主体的な学習行動の促進などが考えられる. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.49.173 |