喉頭部分切除のTIPS
「喉頭温存手術の考え方-ガイドラインの記載から-」頭頸部癌診療ガイドライン2022年版のアルゴリズムでは初発のT2に対する喉頭全摘の選択肢が記載されているが, 解説中で早期癌(I, II期)症例に対しては, 放射線治療(RT)あるいは喉頭温存手術のいずれかで喉頭温存を図ることを推奨している. 一方, 早期声門癌のRT後再発に対して喉頭温存手術は適応となるが, 十分な経験のある施設での実施が望ましいと記載されている. NCCNガイドライン(Version2. 2023)のアルゴリズムではT2までの病変に対する喉頭全摘の選択肢はなく, 喉頭部分切除またはRTが示されている. 喉頭温存手術に適するも...
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Published in | 喉頭 Vol. 35; no. 2; pp. 126 - 131 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本喉頭科学会
01.12.2023
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0915-6127 2185-4696 |
DOI | 10.5426/larynx.35.126 |
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Summary: | 「喉頭温存手術の考え方-ガイドラインの記載から-」頭頸部癌診療ガイドライン2022年版のアルゴリズムでは初発のT2に対する喉頭全摘の選択肢が記載されているが, 解説中で早期癌(I, II期)症例に対しては, 放射線治療(RT)あるいは喉頭温存手術のいずれかで喉頭温存を図ることを推奨している. 一方, 早期声門癌のRT後再発に対して喉頭温存手術は適応となるが, 十分な経験のある施設での実施が望ましいと記載されている. NCCNガイドライン(Version2. 2023)のアルゴリズムではT2までの病変に対する喉頭全摘の選択肢はなく, 喉頭部分切除またはRTが示されている. 喉頭温存手術に適するものは, ほとんどのT1~T2, N0または選択したT3, N0としている. ただし再発に対する治療時は明確な切除断端を得るために, または誤嚥を防ぐために, 喉頭全摘を要することがあると記載されている. |
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ISSN: | 0915-6127 2185-4696 |
DOI: | 10.5426/larynx.35.126 |