薬剤師によるアンチ・ドーピング活動推進のためのスポーツサプリメントに関する学習の課題と対策

「緒言」医薬品やサプリメントの使用による「意図しないドーピング」を防止するため, 日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency: JADA)は2009年度より公認スポーツファーマシスト(sports pharmacists: SP)制度を開始し, 薬剤師が競技者のアンチ・ドーピング(anti-doping: AD)規則違反防止に努める環境を整備した(https://www.sp.playtruejapan.org/acquire/index.html, 2021年11月9日). SPによるドーピング防止教育や医薬品管理が有益であることも報告されているが, 依然と...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in医療薬学 Vol. 48; no. 9; pp. 405 - 418
Main Authors 山浦, 克典, 大場, 法隆, 岩田, 紘樹, 香取, 諒太, 藤本, 和子, 小林, 典子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.09.2022
日本医療薬学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.48.405

Cover

More Information
Summary:「緒言」医薬品やサプリメントの使用による「意図しないドーピング」を防止するため, 日本アンチ・ドーピング機構(Japan Anti-Doping Agency: JADA)は2009年度より公認スポーツファーマシスト(sports pharmacists: SP)制度を開始し, 薬剤師が競技者のアンチ・ドーピング(anti-doping: AD)規則違反防止に努める環境を整備した(https://www.sp.playtruejapan.org/acquire/index.html, 2021年11月9日). SPによるドーピング防止教育や医薬品管理が有益であることも報告されているが, 依然として医薬品でないサプリメントによる「意図しないドーピング」は後を絶たない(https://www.toyaku.or.jp/health/usemedicine/nodoping_athlete.html, 2022年6月3日). 我が国でサプリメントは広く普及しており, スポーツにおけるサプリメントの利用についても2014年の日本代表選手団で利用率が9割を超え, 2019年には大学生競技者においても60.9%が何らかのサプリメントを摂取していたことが報告されている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.48.405