訪問看護師を対象とした在宅輸血連携研修会の実施について

我が国は高齢化に対し地域包括ケアシステムを構築し, 地域医療への移行を加速している. 輸血実施の場についても, 地域の小規模医療機関や在宅での実施を求める声が, 血液内科を中心に医療者側・患者側ともに大きい. 一方で, 移植医療の一つである輸血について十分な設備・知識のないままに在宅輸血が普及することへの問題も指摘されている. 日本輸血・細胞治療学会では2017年に在宅赤血球輸血ガイドを公開し, 適正な実施を促している. 輸血実施の判断は医師が担うが, 実際に地域医療の現場での担い手としては, 訪問看護師の役割が大きい. 本誌65巻1号に掲載された論文において, 藤田らは東日本での訪問看護ステ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 66; no. 5; pp. 685 - 686
Main Authors 太田, 祥一, 藤田, 浩, 石丸, 文彦, 大橋, 晃太, 飴谷, 利江子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 05.10.2020
日本輸血・細胞治療学会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1881-3011
1883-0625
DOI10.3925/jjtc.66.685

Cover

More Information
Summary:我が国は高齢化に対し地域包括ケアシステムを構築し, 地域医療への移行を加速している. 輸血実施の場についても, 地域の小規模医療機関や在宅での実施を求める声が, 血液内科を中心に医療者側・患者側ともに大きい. 一方で, 移植医療の一つである輸血について十分な設備・知識のないままに在宅輸血が普及することへの問題も指摘されている. 日本輸血・細胞治療学会では2017年に在宅赤血球輸血ガイドを公開し, 適正な実施を促している. 輸血実施の判断は医師が担うが, 実際に地域医療の現場での担い手としては, 訪問看護師の役割が大きい. 本誌65巻1号に掲載された論文において, 藤田らは東日本での訪問看護ステーションにおける輸血実績に関するアンケート調査について報告している.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.66.685