CD34陽性細胞測定法の比較検討

CD34陽性細胞数の測定において,従来行われてきたデュアルプラットフォーム法(DP法)からシングルプラットフォーム法(SP法)への移行に伴い,両法の比較検討を行った.末梢血幹細胞採取(PBSCH)患者18症例68検体のうち,末梢血検体48検体におけるCD34陽性細胞数の相関係数は0.997,PBSC検体20検体におけるCD34陽性細胞数の相関係数は0.985と良好であり,DP法とSP法で有意差は認められなかった.SP法はフローサイトメトリーだけで測定できるため検査の精度が高く,測定時間もSP法約40分,DP法約2時間とSP法の方が短時間である.以上のことから,SP法はPBSCH時の採取時期,採...

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Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 65; no. 3; pp. 587 - 589
Main Authors 今井, 厚子, 植松, 正将, 田坂, 大象, 野呂, 光恵, 山本, 晃士, 阿南, 昌弘, 大木, 浩子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 25.06.2019
日本輸血・細胞治療学会
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ISSN1881-3011
1883-0625
DOI10.3925/jjtc.65.587

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Summary:CD34陽性細胞数の測定において,従来行われてきたデュアルプラットフォーム法(DP法)からシングルプラットフォーム法(SP法)への移行に伴い,両法の比較検討を行った.末梢血幹細胞採取(PBSCH)患者18症例68検体のうち,末梢血検体48検体におけるCD34陽性細胞数の相関係数は0.997,PBSC検体20検体におけるCD34陽性細胞数の相関係数は0.985と良好であり,DP法とSP法で有意差は認められなかった.SP法はフローサイトメトリーだけで測定できるため検査の精度が高く,測定時間もSP法約40分,DP法約2時間とSP法の方が短時間である.以上のことから,SP法はPBSCH時の採取時期,採取量の決定に際して,より有用であると考えられた.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.65.587