輸血療法における継続教育の現状と課題~看護師3~5年目の輸血業務・新人教育指導への思い

「はじめに」輸血療法は一定のリスクを伴うことから, 正しく理解した上で危険性と効果を勘案し, 安全かつ適正に行う必要がある. 大学病院は, 高度先進医療・教育・研究・地域貢献活動を担う役割があり, 組織の理念に基づいた医療・看護を提供できる優れた人材を育成し, 安全な輸血療法を構築することが必要とされている. 看護師は医療現場において「最も患者に近いところで輸血療法に関与するため, 輸血に関する正しい知識と的確な判断力を持って, 携わることが望まれている. 」と示されており, 当院では, 看護部教育システムにおいて輸血療法教育を新人看護師対象の教育プログラムとして企画している. 基礎教育研修「...

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Published in日本輸血細胞治療学会誌 Vol. 65; no. 5; pp. 833 - 838
Main Authors 廣瀬, 恵子, 中野, 葉子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本輸血・細胞治療学会 25.10.2019
日本輸血・細胞治療学会
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Summary:「はじめに」輸血療法は一定のリスクを伴うことから, 正しく理解した上で危険性と効果を勘案し, 安全かつ適正に行う必要がある. 大学病院は, 高度先進医療・教育・研究・地域貢献活動を担う役割があり, 組織の理念に基づいた医療・看護を提供できる優れた人材を育成し, 安全な輸血療法を構築することが必要とされている. 看護師は医療現場において「最も患者に近いところで輸血療法に関与するため, 輸血に関する正しい知識と的確な判断力を持って, 携わることが望まれている. 」と示されており, 当院では, 看護部教育システムにおいて輸血療法教育を新人看護師対象の教育プログラムとして企画している. 基礎教育研修「安全な輸血療法」は, 新採用時に認定輸血検査技師と学会認定・臨床輸血看護師が座学・演習を交え「輸血事故防止のポイント」「輸血療法の実施・観察・注意点」「輸血副作用のポイント」「血液製剤の品質管理」, 演習は「輸血バッグのプライミングとFFP融解方法」について実施している.
ISSN:1881-3011
1883-0625
DOI:10.3925/jjtc.65.833