病院レセプトデータを用いた降圧薬の処方動向に関する調査
「緒言」 高血圧は, 日本人の死因第2位である心疾患と第4位である脳血管疾患の最大のリスク要因であり, 高血圧により年間約10万人が死亡していると推計されている. 特に脳血管疾患は, 要介護となる要因の第一位であり, 適切な降圧治療は健康寿命の延長のためにも極めて重要である. National Integrated Project for Prospective Observation of Noncommunicable Disease And its Trends in the Aged (NIPPON DATA)のデータでは, 60~69歳の高血圧有病者における降圧治療率は, 1980年...
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Published in | 医療薬学 Vol. 43; no. 1; pp. 9 - 17 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人日本医療薬学会
10.01.2017
日本医療薬学会 |
Subjects | |
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ISSN | 1346-342X 1882-1499 |
DOI | 10.5649/jjphcs.43.9 |
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Summary: | 「緒言」 高血圧は, 日本人の死因第2位である心疾患と第4位である脳血管疾患の最大のリスク要因であり, 高血圧により年間約10万人が死亡していると推計されている. 特に脳血管疾患は, 要介護となる要因の第一位であり, 適切な降圧治療は健康寿命の延長のためにも極めて重要である. National Integrated Project for Prospective Observation of Noncommunicable Disease And its Trends in the Aged (NIPPON DATA)のデータでは, 60~69歳の高血圧有病者における降圧治療率は, 1980年の36.7%から2010年の51.6%へと上昇している. 一方, 治療者における降圧目標達成率は, 2010年で50%に満たない状況であり, より厳格な高血圧治療が一般医家に対して求められている. 日本高血圧学会が定める高血圧治療(Japanese Society of Hypertension : JSH)ガイドラインには, 推奨される降圧治療および降圧目標が詳細に記載されている. |
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ISSN: | 1346-342X 1882-1499 |
DOI: | 10.5649/jjphcs.43.9 |