GIST (Gastrointestinal Stromal Tumor) に対する胃部分切除と同時に右副腎摘出術を行った原発性アルドステロン症の一例
両側副腎病変と判定された原発性アルドステロン症は, ミネラルコルチコイド拮抗薬を中心とした薬物療法の適応となるのが一般的である. 今回, 両側副腎過形成および右副腎腺腫が疑われる原発性アルドステロン症の患者に対し, たまたま腹部腫瘍に対する開腹手術を行う機会があり, 同時に右側副腎摘出術を施行したところ, 症状の改善を見た症例を経験したので, 報告する. 「症例」症例 : 59歳 男性 主訴 : 胃腫瘍の精査 既往歴 : 特になし 現病歴 : 38歳時に高血圧を指摘され, 近医でアムロジピン5mgを処方されていた. 平成19年7月の健診で胃ポリープおよび肝内に嚢胞性腫瘤を指摘され, 同年12月...
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Published in | 順天堂医学 Vol. 55; no. 3; pp. 351 - 356 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
順天堂医学会
30.09.2009
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Subjects | |
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ISSN | 0022-6769 2188-2134 |
DOI | 10.14789/pjmj.55.351 |
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Summary: | 両側副腎病変と判定された原発性アルドステロン症は, ミネラルコルチコイド拮抗薬を中心とした薬物療法の適応となるのが一般的である. 今回, 両側副腎過形成および右副腎腺腫が疑われる原発性アルドステロン症の患者に対し, たまたま腹部腫瘍に対する開腹手術を行う機会があり, 同時に右側副腎摘出術を施行したところ, 症状の改善を見た症例を経験したので, 報告する. 「症例」症例 : 59歳 男性 主訴 : 胃腫瘍の精査 既往歴 : 特になし 現病歴 : 38歳時に高血圧を指摘され, 近医でアムロジピン5mgを処方されていた. 平成19年7月の健診で胃ポリープおよび肝内に嚢胞性腫瘤を指摘され, 同年12月に当院消化器内科を紹介受診した. 再度内視鏡的に胃ポリープを生検し, 高分化腺癌と診断された. |
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ISSN: | 0022-6769 2188-2134 |
DOI: | 10.14789/pjmj.55.351 |