Rituximab再導入時におけるinfusion reactionに関する後方視的調査研究

「緒言」リツキシマブ(rituximab: RIT)はBリンパ球表面の分化抗原CD20に対するマウス型モノクローナル抗体であるIDEC-2B8の可変部領域と, ヒト免疫グロブリンの定常部領域を有するマウス - ヒトキメラ型抗CD20モノクローナル抗体製剤である. 1990年代に登場したRITは, 濾胞性リンパ腫やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫をはじめとするCD20陽性B細胞性非Hodgkinリンパ腫(B-NHL)の治療成績を大きく改善した. しかし, 再発する割合も多く, そのような場合では再発患者に対して救援化学療法や造血幹細胞移植が行われる. 1次治療でRITを投与(初回導入)した再発患者...

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Published in医療薬学 Vol. 46; no. 1; pp. 7 - 13
Main Authors 山本, 幸二郎, 丸山, 大, 橋本, 浩伸, 寺門, 浩之, 八田, 俊介, 伊藤, 勇太, 中島, 寿久, 伊豆津, 宏二, 西渕, 由貴子, 山口, 正和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本医療薬学会 10.01.2020
日本医療薬学会
Subjects
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ISSN1346-342X
1882-1499
DOI10.5649/jjphcs.46.7

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Summary:「緒言」リツキシマブ(rituximab: RIT)はBリンパ球表面の分化抗原CD20に対するマウス型モノクローナル抗体であるIDEC-2B8の可変部領域と, ヒト免疫グロブリンの定常部領域を有するマウス - ヒトキメラ型抗CD20モノクローナル抗体製剤である. 1990年代に登場したRITは, 濾胞性リンパ腫やびまん性大細胞型B細胞リンパ腫をはじめとするCD20陽性B細胞性非Hodgkinリンパ腫(B-NHL)の治療成績を大きく改善した. しかし, 再発する割合も多く, そのような場合では再発患者に対して救援化学療法や造血幹細胞移植が行われる. 1次治療でRITを投与(初回導入)した再発患者に, 救援化学療法としてRITを再投与(再導入)することで一定の奏効が得られることが報告されており, RITを含む救援化学療法が多く使用されている.
ISSN:1346-342X
1882-1499
DOI:10.5649/jjphcs.46.7