体外設置型両心補助人工心臓植込み患者に対する右心補助人工心臓離脱評価を全身麻酔下に実施した症例

今回われわれは,劇症型心筋炎治療のため体外設置型両心補助人工心臓(BVAD)を植込まれた患者に対し,手術室において全身麻酔人工呼吸管理下に,右心補助人工心臓(RVAD)離脱の可能性評価と体外設置型左心補助人工心臓(LVAD)から植込型LVADへの移行手術を同時に行い,長期RVAD離脱に成功した症例を経験したので報告する.全身ヘパリン化により血栓塞栓症を合併することなくRVADを完全停止し,心電図や観血的動脈圧ラインに加え,経食道心エコー(TEE)および肺動脈(PA)カテーテルを使用し,右心機能をより適切に評価することが可能であった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本臨床麻酔学会誌 Vol. 38; no. 1; pp. 11 - 18
Main Authors 窪田, 陽介, 稲冨, 佑弦, 大西, 佳彦, 亀井, 政孝, 住吉, 美穂, 小林, 順二郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床麻酔学会 15.01.2018
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0285-4945
1349-9149
DOI10.2199/jjsca.38.11

Cover

More Information
Summary:今回われわれは,劇症型心筋炎治療のため体外設置型両心補助人工心臓(BVAD)を植込まれた患者に対し,手術室において全身麻酔人工呼吸管理下に,右心補助人工心臓(RVAD)離脱の可能性評価と体外設置型左心補助人工心臓(LVAD)から植込型LVADへの移行手術を同時に行い,長期RVAD離脱に成功した症例を経験したので報告する.全身ヘパリン化により血栓塞栓症を合併することなくRVADを完全停止し,心電図や観血的動脈圧ラインに加え,経食道心エコー(TEE)および肺動脈(PA)カテーテルを使用し,右心機能をより適切に評価することが可能であった.
ISSN:0285-4945
1349-9149
DOI:10.2199/jjsca.38.11