看護職の月経随伴症状に対するセルフケア実施に関連する要因

本研究の目的は、看護職の月経随伴症状に対するセルフケア実施に関連する要因を明らかにし、セルフケア実施の促進に向けた示唆を得ることである。 対象はA病院に勤務する50歳以下の女性看護職635名で、無記名自記式質問紙調査を実施した。 質問紙を635名に配布し、456名から有効な回答を得た(有効回収率71.8%)。本研究において、セルフケア実施には経血量、月経随伴症状の程度、就労への支障の有無、セルフケアに関する認識、月経随伴症状やセルフケアに関する知識の複数の要因が関連していることが示唆された。月経随伴症状による就労への支障があると回答した者は3割以上存在していた。 看護職であっても知識がセルフケ...

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Published in日本母性看護学会誌 Vol. 21; no. 1; pp. 19 - 28
Main Authors 常盤, 洋子, 戸﨑, 紗弥香, 深澤, 友子, 國清, 恭子, 八巻, ちひろ, 倉林, 梢, 鈴木, まなみ, 小松, 由利絵, 吉澤, 実芳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本母性看護学会 13.10.2020
Subjects
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ISSN1345-773X
2434-6187
DOI10.32305/jjsmn.21.1_19

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Summary:本研究の目的は、看護職の月経随伴症状に対するセルフケア実施に関連する要因を明らかにし、セルフケア実施の促進に向けた示唆を得ることである。 対象はA病院に勤務する50歳以下の女性看護職635名で、無記名自記式質問紙調査を実施した。 質問紙を635名に配布し、456名から有効な回答を得た(有効回収率71.8%)。本研究において、セルフケア実施には経血量、月経随伴症状の程度、就労への支障の有無、セルフケアに関する認識、月経随伴症状やセルフケアに関する知識の複数の要因が関連していることが示唆された。月経随伴症状による就労への支障があると回答した者は3割以上存在していた。 看護職であっても知識がセルフケア実施の有無に関連していることが示されたことから、月経随伴症状やセルフケアに関する知識はセルフケアの実施を促進する上で有効であると示唆された。
ISSN:1345-773X
2434-6187
DOI:10.32305/jjsmn.21.1_19