臨床実習開始前の学生に対する口腔インプラント学教育

東京歯科大学(以下本学)では, 臨床実習開始前の第4学年学生に対して, 口腔インプラント学の講義と公益社団法人日本口腔インプラント学会教育委員会が推奨する方式で基礎実習を行っている. 本学の口腔インプラント学教育における, 教育効果の評価と問題点の抽出を目的に, 学生に対してポストアンケートを行った. また, 学生の口腔インプラント学の理解度を客観的に評価するためにポストテストを行った. 調査は2014年, 2016年および2018年に行った. 対象学生数は438名(男性251名, 女性187名)であった. ポストアンケートの項目は, 本学で定める口腔インプラント学の行動目標に対する自己評価と...

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Published in日本口腔インプラント学会誌 Vol. 32; no. 3; pp. 253 - 259
Main Authors 本間慎也, 平野友基, 吉田光孝, 守源太郎, 高梨琢也, 佐々木穂高, 古谷義隆, 伊藤太一, 矢島安朝
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本口腔インプラント学会 30.09.2019
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Summary:東京歯科大学(以下本学)では, 臨床実習開始前の第4学年学生に対して, 口腔インプラント学の講義と公益社団法人日本口腔インプラント学会教育委員会が推奨する方式で基礎実習を行っている. 本学の口腔インプラント学教育における, 教育効果の評価と問題点の抽出を目的に, 学生に対してポストアンケートを行った. また, 学生の口腔インプラント学の理解度を客観的に評価するためにポストテストを行った. 調査は2014年, 2016年および2018年に行った. 対象学生数は438名(男性251名, 女性187名)であった. ポストアンケートの項目は, 本学で定める口腔インプラント学の行動目標に対する自己評価と, 口腔インプラント学基礎実習の難易度・理解度とした. ポストテストの出題範囲は口腔インプラント学講義・実習の全範囲とした. 調査の結果, 受講学生の口腔インプラント学に対する理解度は2014年に対して2016年, 2018年で向上した. 問題点としては, 合併症に対する理解が乏しいこと, コンピュータシミュレーション実習の内容に改善が必要であることが認められた. また, 臨床実習開始前の学生に対する口腔インプラント学教育に, 公益社団法人日本口腔インプラント学会推奨の実習システムが有効であることが示峻された.
ISSN:0914-6695
DOI:10.11237/jsoi.32.253