3つのガイドラインとmeta-analysisよりみたIPMNの問題点

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)については2012年に国際膵臓学会(IAP)より国際診療ガイドライン,2013年にヨーロッパ膵嚢胞性腫瘍研究グループより専門家コンセンサスステートメント,2015年に米国消化器病学会(AGA)よりAGAガイドラインが発表されている.それぞれのガイドラインは作成者の背景,作成法,対象,clinical question,推奨なども異なっている.ガイドラインを作成法,悪性因子,経過観察などを比較することでIPMNの問題点が浮かび上がってくる.一方,IPMNに関しての統計学的に一応,一番エビデンスが高いとされるmeta-analysisも報告され,臨床上の問題について...

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Published in膵臓 Vol. 32; no. 1; pp. 62 - 70
Main Author 山口, 幸二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本膵臓学会 25.02.2017
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ISSN0913-0071
1881-2805
DOI10.2958/suizo.32.62

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Summary:膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)については2012年に国際膵臓学会(IAP)より国際診療ガイドライン,2013年にヨーロッパ膵嚢胞性腫瘍研究グループより専門家コンセンサスステートメント,2015年に米国消化器病学会(AGA)よりAGAガイドラインが発表されている.それぞれのガイドラインは作成者の背景,作成法,対象,clinical question,推奨なども異なっている.ガイドラインを作成法,悪性因子,経過観察などを比較することでIPMNの問題点が浮かび上がってくる.一方,IPMNに関しての統計学的に一応,一番エビデンスが高いとされるmeta-analysisも報告され,臨床上の問題についても少しではあるが,解答が出てきている.ガイドラインやmeta-analysisより見たIPMNの問題点を概説した.
ISSN:0913-0071
1881-2805
DOI:10.2958/suizo.32.62